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元幹部:「Dead Island 2」はシリーズを終わらせていただろう

Authore: Liamアップデート:Sep 11,2025

『デッドアイランド2』を手掛けたディープシルバーの元コミュニケーションディレクターが、同作の有名な8年間の開発遅延の真相を明かした。初期プレイテストで「ゲームとして成立していない」という壊滅的な評価を受けたことが原因だったという。 Develop:Brightonカンファレンスでの講演(GamesIndustry.biz報道)で、現在GameFlex Consultantsに所属するマーティン・ワイン氏は、続編の困難な開発過程についてこれまでにない詳細を語った。オリジナル開発元のYager社との重要なマイルストーン会議で、当時のゲーム状態が根本的に欠陥があると結論付けられた経緯を説明した。 2014年E3で初公開された『デッドアイランド2』は、Yager社がディープシルバーとのクリエイティブの相違からプロジェクトを離脱した後、開発が宙吊り状態に。その後Sumo Digitalに移管され、2019年にようやくDambuster Studiosが正式な開発元となった。2022年8月にゲームプレイ映像を公開した後、12月の展示で2023年4月へとさらに12週間の延期が発表されている。 「あの最初のトレーラーは誇りを持って制作しました」とワイン氏は回想する。「しかしその数週間後、マイルストーン審査で壊滅的な問題が判明した。ゲームプレイはオリジナル『デッドアイランド』の魅力と何ひとつ共通点がなかった。続くプレイテストは私たちの最悪の懸念を裏付けるものだった―プレイヤーはこれを嫌った」 開発チームが改善を約束したにも関わらず、その後のテストでは有意な進展が見られなかった。「フィードバックは残酷なほど一貫していた―面白くない、没頭できない、デッドアイランドらしさが皆無だと」とワイン氏は説明する。 これがYager社からプロジェクトを引き上げる苦渋の決断につながった。「私たちには選択肢がありました」とワイン氏は続けた。「即効性はあるが質の低い製品を出してシリーズの未来を台無しにするか、シリーズの健全性を守るためにより困難な道を選ぶかです」 2023年に発売された最終版は賛否両論で、IGNのレビューでは10点満点中7点を獲得。「滑稽なほどのゴア表現」とゾンビ戦闘の完成度を評価する一方、ブラックユーモア以外の革新性に欠ける点を批判されている。